ABS素材の合わせ目消し
皆さま、いかがお過ごしですか?
ガンプラの合わせ目消し、普段どのようにされていますか?
私はプラスチック用の接着剤でムニュっと合わせて、乾いてからヤスリがけをしています。
プラスティック用の接着剤(スチロール系接着剤)はプラスティックを溶かします。
その溶けたプラスティックを合わせ目を埋めることで合わせ目消しができるという仕組みです。
が、しかし、ABS素材を合わせ目消しするには、プラスティック用の接着剤は不向きだそうで…
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私は使用しませんでしたが、ABS用の接着剤も市販されています。
また、瞬間接着剤を使う人も結構いるみたいですね。
シアノンDWってなんだ?
さてさて、ガンダムアーティファクトをつくるにあたってネットを色々と見ていたのですが、ちょくちょく目にしたのが「シアノンDW」という接着剤です。
どうやら本来は人工大理石用に開発された接着剤のようですが、以下のような特徴があり、パテのように使用して合わせ目を消したり、穴を埋めたりすることができるようです。
いつも瞬間接着剤を使う際に焦ってしまう私としては、効果までに時間がかかるのはゆっくり作業ができるのでありがたいです。
遮光のアルミパック キャップと先細ノズル付き 保存はキャップと遮光袋
湿度の高い所に保管すると固まりやすくなるそうなので、私はキャップをしてからアルミパックに入れて口を閉め、冷蔵庫で保管しています。(冷蔵庫じゃなくても、高温多湿と直射日光を避ければ大丈夫)
ちなみに、シアノンDWによく似たシアノンS・シアノンSWがありますが、こちらは低粘度タイプ(SWは低粘度+超速硬化)となりますので間違えないようにしてくださいね。
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ベビーパウダーで作業性をあげる
さて、使い勝手の良さそうなシアノンDWですが、さらにベビーパウダーを入れることで使いやすくなります!
シアノン単体でもそこそこ粘度があって使いやすいのですが、ベビーパウダーを混ぜ込むことでさらに粘度が上がりパテっぽく使用できます。
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「サクサク」という感じでとっても気持ちよく削れるわ。
シアノンとパウダーの割合
シアノンとパウダーは1対1位が丁度いい粘度だと感じました。
もちろん使用する部位や目的で調整してくださいね。
1対1が目安です 1/2でこんな感じ 1対1でこの位の粘度です
ベビーパウダーの成分
ベビーパウダーですが、「タルク」が主成分のものを選んでください。
コーンスターチが主成分だったり、タルクとコーンスターチが混ざっているベビーパウダーもありますが、コーンスターチはデンプンのため硬化しません。
![](https://gundam-plamodel.com/wp-content/uploads/2021/08/ベビーパウダー2.jpg)
私はジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダーを使用しましたが、タルクが主成分であれば他のベビーパウダーで大丈夫です。
硬化促進剤で作業時間短縮
シアノン+ベビーパウダーと一緒に利用したいのが硬化促進スプレーです。
シアノンは硬化に少し時間がかかる接着剤です。
そのおかげでパテのように作業する時間ができるのですが、硬化するまで待つのはなかなかもどかしいものがありますよね。
ですが、この硬化促進スプレーを使用すればすぐに固まって削りの作業に移れます。
スプレー前 スプレー後
私は、プラに侵食しにくいタイプの硬化促進剤を購入しましたが、あまり気にせず手に入りやすいものを使用すれば良いと思います。
![](https://gundam-plamodel.com/wp-content/uploads/2021/08/硬化スプレー.jpg)
デメリット
シアノンDWが劣化してくると、気泡ができやすくなるそうです。穴埋めなどパテとして使用する場合は注意した方が良いですね。
ホビー用もあります
また、作業に使用するならプラモデル用のものを使いたいな…という方もいらっしゃると思いますが、実はホビー用のものがあります。
シアノンDWは接着剤単体でも優秀ですし、ベビーパウダーも自分に使えますが、
価格もそれほど変わらないのでこちらも一考の価値ありですね。
ABS素材のガンダムアーティファクトを合わせ目消しした記事もありますので読んでみてくださいね。